はじめに
統計学における第一種過誤と第二種過誤について、よく分からなくなることが多いので整理する
偽陽性や偽陰性と呼ばれることもある
過誤
検定結果\真実 | 真 | 偽 |
真 | 正しい 真陽性 | 第二種過誤 偽陽性 |
偽 | 第一種過誤 偽陰性 | 正しい 真陰性 |
第一種過誤
帰無仮説が真であるのに棄却してしまうこと
偽陽性、α過誤とも呼ばれる
偽陽性率α
陰性の標本集団のうち、誤って陽性と判断したものの割合
第二種過誤
対立仮説が真であるのに帰無仮説を採択してしまうこと
偽陰性、β過誤とも呼ばれる
偽陰性率β
陽性の標本集団のうち、誤って陰性と判断したものの割合
1ーβを検出力と呼ぶ
例
裁判の例
帰無仮説を「容疑者は無罪」とする
第一種過誤:無実の人間を有罪にする(帰無仮説が真なのに棄却してしまう)
第二種過誤:犯人を無罪にする(対立仮説が真なのに帰無仮説を採択してしまう)
第一種過誤の可能性を減らす=偽陽性率αを小さくする=無罪になりやすくする
このことから、第一種過誤と第二種過誤を同時に減らすことはできない、トレードオフの関係であることがわかる。
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